白神こだま酵母の生まれ故郷は、秋田県と青森県の県境にまたがる白神山地。
白神山地は約1万年もの間、自然のままの生態系が守られてきました。
監督官庁の許可を得て、世界自然遺産指定地域内のブナ林の腐葉土を採取し、
工学博士の小玉健吉氏と秋田県総合食品研究所の共同研究によって製パンに非常に適した酵母が
発見されました。
腐葉土から分離された約500株の中から、さらに発酵力や増殖力が強いもの、
香りが良いものを厳選し、最後に残ったのが白神こだま酵母です。
白神こだま酵母は種起こしが不要で、すぐにパン作りができ、発酵力の強い酵母です。
冷凍耐性に優れており、1年間冷凍保存しても効力を失うことはありません。
国産小麦との相性がよく、ガスをしっかり包み込み、ふっくらとしたパンが焼けます。
他の酵母より、トレハロースの含有量が多く、少ない砂糖でも自然な甘味のパンになり、
油脂や乳製品を加えなくてもしっとりとしたパンが焼くことができます。

白神こだま酵母に魅せられて

ハード系のパン以外、パン作りには乳製品や油脂を使うのが当たり前、当然のことと思っていました。
パンの本を見ても、パン屋さんやスクールで習うパンも全てがそうだったからです。
大量の白砂糖とショートニング、そしてスキムミルク。
初心者にとっては油脂や乳製品を使う方が作りやすいという利点はあります。
でも、本当にこの材料が必要なの?!
出来たら使わない方が身体に負担が少ないなぁと思い始めた時に出会ったのが
世界遺産白神山地で発見された白神こだま酵母でした。

白神こだま酵母なら、油脂や乳製品を使わなくても美味しいパンを作ることができ、砂糖も少量で済みます。
15年前、良いことづくしのこの酵母に魅せられて、
まだ、世にあまり知られていないこの酵母を広めたい、皆様に知っていただきたいという思いで、パン教室を始めました。

身体に負担が少ない白神こだま酵母のパン。
「材料が少ないのに、こんなに美味しいなんて!」と作るたびに、いまだにその美味しさに感動しています。

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